荒らしだと思うコメントがあっても反応しないでください。巻き添えで書き込み規制がされる場合があります。

けものフレンズ2肯定派がなぜ「けもフレ2」の具体的な内容にろくに触れないかの考察

, 考察 (365)

けもフレ2肯定派がけもフレ2の具体的な内容にろくに触れないことに思い至り、どうしてなのか自分なりに考えた。

それで出た結論は「話せないのも無理もないな」だった。何故そう思ったのか大雑把な話の流れに沿って話してみたい。
まずキュルルは冒頭で「お家に帰りたい」という目的の提示を行い、終始それに基づいた行動を取る。
コレ単体なら問題ないのだが、各話にゲストキャラを置いて話を進める形式を採用した結果肝心のゲストキャラがキュルルにとってはただの「障害物」になってしまった。
ゲストキャラの行動も目に見えてキュルル(と視聴者)の心象を落とすものばかりだ。
自分のやり方を押し付ける
嘘を付く
逃げられない所に追い込んでカツアゲ
無意味につれ回す
キュルル、ヒトの力()を利用して気に入らない相手を従わせようとする…
これらが前半に集中したのは意図的だろう。


それを受けたキュルルの対応の描写も説得力に欠けている。
その場にあった遊具を適当に渡したり不格好な紙細工を押し付けたり…
ちなみに自分は何の脈絡もなく出された紙相撲を何の疑問も持たず「これならいつでもやってられる」とはしゃぐフレンズ達の姿を見て拒否反応が限界突破してしまった。
そうこうしてる内に物語はターニングポイントになるはずの場面に差し掛かる。
「ヒトのフレンズ」との接触だ。
だが何かしら有益な情報を得られるものかと思いきやさして興味もないセルリアンやらビーストやらの話を聞かされ、得たのは多少便利な道具くらいのものでしかなかった。
これを境にフレンズのキャラ付けは一部マイルドになるものの、今度はキュルルがフレンズを蔑ろにするような描写が出てくるようになる。
内面に問題を抱えながらもあくまで人への好意と善意で動いていたあるフレンズを無下に扱い追い返したことはその最たる例であろう。
それだけでなくキュルルのある行動がそれまで会ってきたフレンズを危険に晒していたことが明らかになるわ、良かれと思ってやったことが余計なピンチを発生させたりと混乱は深まるばかり。
そうして繰り広げられた茶番の果てに何があったのかと言えば、正直に言えば何もないに等しい終わりだけだった。
セルリアンもビーストも有耶無耶になり、キュルルは唐突に「ここがぼくのお家」などとうそぶく唖然呆然のぶん投げエンド。
これは続きを意識してそうしたのだろうが、その後関係者の中から会社を辞める羽目になった者まで出てきたから、続編の制作は絶望的だと判断するのが自然であろう。
ともかく自分にとってのけもフレ2は「看板に偽りあり」とか「友達にやってはいけないこと全部のせ」としか言い様のない代物だった。
今後もこういった不幸な作品は出てくるだろうと思うと心底嘆かわしい。
キャラを出したらリスペクトがある証しなんて妄言を見てしまったので近々個人的な主観によるけもフレ2のキャラクター批評やります。
まずメインから

キュルル
言わずと知れたけもフレ2の主人公で、ある意味メインスタッフの最大の被害者。

「おうちに帰りたい」という願望のもとジャパリパークを巡り酷いことされたり酷いことしたりしてた。

いまいち人間味に欠けているように見えるが、設定を知るとそれがある程度理解出来る。
設定ではキュルルは「人類滅亡後にセルリアンクイーンによって作られたヒトのコピー」とのこと。
つまるところ中途半端なデータだけぶち込まれて他人のお情けに頼って彷徨くだけのポンコツ人形のようなものでしかなかったようだ。
そして本編でキュルルはそのことを知ることなく話は終わってしまった。
この点を差し引いても後半のキュルルのフレンズへの仕打ちには眉をひそめたくなるようなものが目立つ。

・仲間外れのように絵に描いてやらない
・悩んでいる相手に当て擦りしみたことを言う
・相手の行為を徹頭徹尾突っぱねてもといた場所に追い返す
・渡した絵からセルリアン
・特攻兵器
etc…
これは前半で自分がやられたぞんざいな対応を他人にするようになったということなんだろうと思うが、もしかしたら吉崎総監督の作風を意識してああした可能性は否めない。

もっと深く見てみたら他にも色々分かってくるんだろうが、アレを再度見る気にはどうしてもなれない…
サーバル

キュルルの同行者①でけもフレ一期ファンへの嫌がらせ担当、あるいはバカ中年のラジコン。
あってもなくてもどうでもいい記憶喪失設定の開陳と「ヒトと旅していたらしい」という発言で序盤から視聴者を宿難の所業を見せつけられた虎杖並みに曇らせてみせた精神攻撃の達人。
言動が見ていて不安になる類いの落ち着きのないものばかりが目立ち、かと思ったら特定の場面ではそれまでが嘘かのように冴えた振る舞いをする…と思ってたらすぐもとの頓珍漢に戻る、という具合に視聴者の正気を揺らしてくるヤバい奴。
意味もなくうみゃみゃみゃと連呼する様には恐怖すら感じる。
カラカル

キュルルの同行者②でツンデレの出来損ない。気のせいかセリフにノイズが走ることがある。
居丈高で喧嘩腰、よく相手に突っかかるなど視聴者からの心象を悪くすることに余念がない。あと警戒心は鈍い。
水を怖がるなど可愛げがありそうではあるが、普段が普段なのであっさり流される。
キュルルに対してもずっけんどんな態度は態度でのぞみ、後半のある場面では「別れられて清々する」とすら言い放つ。
しかしこの後何故か落ち込んだりしてる様子を見るに、多分シナリオ考えた奴はツンデレとメンヘラの違いが分からないんだろうと思われる。
あと肩の間接が異様に柔軟である。
余談だが演じた声優さんはこれが初の主役キャラだったとのことだが、キャスティングを担当した人間はこのことについて多少は責任を感じた方が良いんではないかと勝手に思ってる。
新人に嫌われ役をあてがうことの是非について考えさせられる。
ロバ

1話に登場。
体が丈夫だとか記憶力が良いなどの謎アピールしたりする不思議ちゃん…かと思ったら作中でもかなり善良な部類に入る子。
あとの話のある場面であるフレンズを当人の仲間がボサッと見ているだけの中手を差しのべたりしている。
カルガモ

1話に登場
序盤の難関である。
頼まれてもないのに道案内を申し出るが、その内自分のやり方で仕切りだし周囲にもそれを押し付ける鬱陶しい奴である。
1話後半でキュルルを逃がす囮役をしたかに見えたが、全然そんなことはなかったというヲチまで付いてくる。
これでも後半の連中よかマシ。
アジア圏に住んでる動物のはずなのにサバンナがモチーフ(に見える)エリアにいたり、デザインがマガモだったり、一跨ぎ出来そうな溝に助走付けて飛行して飛び越えるなどを見せつけてこの作品がまともな考証など行われていないものであると見せつけた。
ジャイアントパンダ

2話に登場。
よく寝ると自己紹介していたが、話の途中で寝たりと「何でそうなる」と突っ込んでしまいたくなる。
作中での戦闘能力はかなり高いような描写がされ、後述のレッサーパンダが怖がりながら語ったほど。
…まさかレッサーパンダ相手にキレたとは思いたくないが。
レッサーパンダ

2話に登場。
レッサーパンダ、「劣ったパンダ」という名前にコンプレックスを持っており誰かに頼られようと考えているが、やってることは「嘘をつく」「意味もなくつれ回す」などかえって自分の信用を損ねるようなことばかりで、それを指摘されると泣き出した。
その際「やっぱり頼りにされない」と嘆いていたがいやいやそうじゃないだろと言う他ない。
嘘をついた際も「知ってる気がします」…と「やっぱり記憶違いでした」と後から言い訳出来そうな言い回しを用いたりとやけに生々しい。
ちなみにそうした内面は改められた様子は見られない模様。
このレッサーパンダというキャラ、無理筋な話の展開ですぐには分からないが「ヒトが他の動物に与える影響」「動物の視点?からのヒトへのネガティブな側面」というけもフレ2で度々顔を出すモチーフが初めて見える形で表現されたキャラである。
まぁだから何だっていうんだとしか言えないのだが。
バンドウイルカ

3話に登場。
カツアゲ未遂犯の片割れ。ご褒美を要求してそれが出ないと分かるやキュルルらの前で遊び出すなどけもフレ2では標準的な性格の悪さである。

コマ落ちターンや猫なで声で視聴者の精神にダイレクトにダメージを与えてくる序盤の難関②でもある。
カリフォルニアアシカ

3話に登場。
カツアゲ未遂犯の片割れ。馴れた様子でキュルル達を誘い簡単に戻れないようなところではじめてご褒美を要求する手口は相当の手練れであることを示唆している。

パークが開園していた頃からやっていたのか、それもと閉鎖された後に覚えたのかは議論の余地がある。
彼女の言動で興味深いのは、キュルルの出してきた「遊び」を最初突っぱねようとした点だろう。
直後にバンドウイルカがノリノリで食いついた流れでそれを受け入れはしたが、なら当初はどんなご褒美を望んでいたかが気になるところではある。
マトモな持ち合わせがないのを気付かなかっただけかもだが。
しかしこのカツアゲだが、フレンズのベースとなった動物の自然な行動から逸脱した要素から来ており、これもレッサーパンダの時と同じ「ヒトから受けた影響」への批判が込められたものかも知れない。
だがそれにしてもいささか強引な流れであるのは否めず、後味の悪さばかり残る結果だけが残った。
アリツカゲラ

4話に登場。
一期にも登場していたフレンズであり、「一期からの続投キャラにはかなりのナーフがなされている」ことを視聴者に教えてくれるキャラでもある。(ちょっと待て)

明らかにキュルルに向いてない「おうち」を薦めてくる無能キャラでしかない。
アードウルフ

4話に登場。
成り行きでキュルルと一緒にアリツカゲラの案内()を受けることになったフレンズ。大人しいキャラでマトモな感性を持った子であるが、ろくにキュルルらと絡まず別れた。

ロバといい脚本が「あえてそうしてる」ことが色々と察せられてしまう。
ナミチスイコウモリ

4話に登場。
1分あるかないかの出番ながら演じたみゆはんさんの「役者」ぶりに素直な感心を抱くことが出来る稀有なキャラである。
ちなみにキュルルらは勝手な思い込みで怖がってろくに絡まなかった。シナリオ担当は自分が担当するアニメのタイトルを確認した方がいいと思う。
彼女に限らず4話ではキャラを通して「一期に関わる悉くを貶めてやろう」という2話と3話にあったそれとは大きく違った類いの「悪意」が滲み出ているが、それについては各話の感想を述べる時に改めて言及したいと思う。
踏ん切りつかなかったけど再開します。
ゴリラ

5話に登場。
表向き頼れる親分として振る舞っているが裏では…といったキャラなのだが、「初対面の相手の前で子分の陰口を言う」「同じ相手が特別な力を持っているのを利用して子分を押さえつけようとする」という具合に人品が誉められたものじゃない。
どうしてこれでOKが出たのか?
後の話であるキャラを背負って運ぶ羽目になった際は露骨に嫌な顔をしていたりとその性格の悪さをいかんなく視聴者に見せつけた。
あの時のセルリアンへの攻撃には八つ当たりの気持ちが込められていたんじゃないかと勘ぐってしまいそうになったのは自分だけでいい。
何故か揉めてるワニとヒョウ

5話に登場。
視聴者からしたらどういう理由で揉めてるのかよく分からないコンビ連中。
「相手を自分の思い通りになるようにしてやりたい」とすら話す怨恨の根深さに対してその動機が語られないことと余りにあっさりとした解決で視聴者を置いてきぼりにした。
ヒトの力を求めてキュルルを取り合いしたか思ったらサーバルらに負かされて、唐突に出された紙相撲に「これならいつでもやってられる」と飛び付く支離滅裂な言動で視聴者の精神にダイレクトアタックを仕掛けてくる恐ろしい奴等である。
なお後に出てくるあるセルリアンを一撃で仕留めていた。
設定すらブレブレ、キャラの軸なんて持ち合わせてないんじゃないかと思わせるだけでここまで視聴者を疲弊させることが出来るのかと驚嘆せざるを得ない連中ではあるが、この5話ではそれすらメじゃない特大の汚い爆弾が用意されていたことを放映当時の視聴者は予見できたであろうか…?



今週の人気記事