映画の考察が好きな人がアニメ『けものフレンズ２』をレビュー 「全ての創作への反面教師かつ商業的作品展開の失敗例」「高い質の低さ」
けものフレンズ２見ましたがとても良くないですね。
何十個か良くないところがありましたが
まず一番良くない所を
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Sun Jun 05 23:07:27 +0000 2022まずセリフに嗜虐性があり、子供に見せるには躊躇します。
こういった言動は日常でもあるとは思うのですが
それにしてもあまりにも悪感情を抱かせる発言が多いです。
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Sun Jun 05 23:09:35 +0000 2022けものフレンズ２の一番悪いのがシナリオで、
簡単に言えば一作目の行いが全て無駄になり
永遠に損失した状態で物語が始まっています
ゲームでも宜しくない二作目と謂われる構成そのものです
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Sun Jun 05 23:12:19 +0000 2022１期が人類の貨幣や損得、飢餓や地位の概念すら消失した世界観であるのなら
２期は人類の悪性気質を動物が学習し引き継いだ世界観
そう喩えられても納得ができます。
そのぐらい世界観が違います。まるでパラレルワールドのようです。
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Sun Jun 05 23:15:12 +0000 2022私は先入観を徹底排除する為に一切の情報を遮断してから視聴するのですが、
けものフレンズ２に至っては明確な前提情報を持っていないと理解出来ないような作りになっている感じがしました。
OVAのような知っている前提の作りのようです
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Sun Jun 05 23:17:11 +0000 2022このように思ったのも、人物たちの言動に一貫性が無く、大事な場所を守る理由が説明されず、敵対者が現れれば守る素振りも無く逃亡するなど
１期では存在した理由付けがきちんと行われていないからです。
あるべき描写が欠乏していて、言動を推察できません
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Sun Jun 05 23:19:35 +0000 2022大勢の方が既に評されているので敢えて書きませんが
あの結末で良かったと思っているのでしょうか
次回作があったとしても何の展望も希望も無く
物語としての方向が閉塞しています
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Sun Jun 05 23:22:14 +0000 2022新しく再構築して失敗した
最初はそう思いましたが、要所要所に1期を彷彿とさせるシーンを入れており
オマージュを狙ったにしては非常に露骨です
つまり、新規の方向性を目指そうとしたのか、
1期の空気を引き継ごうとしたのか曖昧なのも気になります
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Mon Jun 06 12:50:40 +0000 20221期において「少しずつ出来ることを見つけていく」
「新しい場所へ行く」というのは議論するまでもない
普遍的な創作の基本ですが、2期ではこれらがおざなりで
「解決が出来ていない」「次に繋がらない」といった
問題を抱えています。理由は簡単で、解決能力が無いからです
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Mon Jun 06 12:54:14 +0000 2022作品の設定、プロットを物語から離して見てみても
提示される問題が根幹的に解決不可能なものであり
その事実にすら気づかないまま解決した体にしています。
人物の身体、精神的に解決出来ない問題は、
第三者である視聴者から見ても蟠りとなって残ります。
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Mon Jun 06 12:57:22 +0000 2022私の見方としてはまず1回目はプロットにおける必然性は視野に入れていません。
推理小説の犯人を当てるのに作者の気分になるようで、あまり楽しめない見方と思っているからです。
それでも気になったのですが、あるキャラクターの意味についてです。
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Mon Jun 06 13:13:36 +0000 20221期においても犠牲が常に生じているとはいえ
2期の最終話で唐突な死が描写され
それ以降の関係性の変化が一切描かれないシーンがありました。
１話目から関係のある人物が、このような扱いをされるのは異例です。
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Mon Jun 06 13:15:44 +0000 2022プロットにおける必然性とはつまり、
「このキャラクターはこの役割の為に必要」
などを考えることで、作品の都合上主人公の成長などに関わる重要な因子であるか、といった事です
あるキャラクターはそのような描写がされているにも関わらず、その結果に繋がっているよう見えません
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Mon Jun 06 13:18:57 +0000 2022１度目に見て「このキャラは必要だったか？」と思い至ったのは
その１２話で死亡するキャラクターとの関与が非常に薄いことです
矛盾していますが１話目から登場しているにも関わらず
主人公との関わりが薄く、それでいて重要な存在として扱われていています
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Mon Jun 06 13:20:49 +0000 2022先に言った通り、悪感情を抱かせる発言が非常に多いのですが、それ以上になったのがある発言
「私は意外と綺麗好き」というのですが
一見、普通の発言に見えますがこれの問題点は
「第三者が確実に汚いと評している」という点です
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Mon Jun 06 13:32:17 +0000 2022１期において人類の概念が消失し、人間を模した動物が生活する世界、という前提である以上
まずこのような発言は出てきません
動物に人間の価値観が必ずしても当てはまらないからです
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Mon Jun 06 13:34:18 +0000 2022全体を通して言えるのはタイトルを回収出来ていないことですね
タイトルがメインテーマである作品だった１期に対し
この２期では友達になったという実感があまりにも薄いです
遊び、協力、ケンカ、等を通じて友達になる過程が希薄です
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Mon Jun 06 13:42:42 +0000 2022あまりにも長くなりそうなので今夜はここでけものフレンズ２の感想は一旦区切ります。
旧い喩えで石臼芸というものがあります
大きな豆を細かくするのは一見見事な芸ですが
よく見れば荒く大きな粒が残っていて
一見は良く、その実は雑、という事情を表したものです
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Mon Jun 06 13:57:34 +0000 2022拙稿を大勢の方々に読んで頂けたようで、ありがとうございました。
返信などはまだ不慣れですので、後日またさせて頂きます。
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Mon Jun 06 15:04:37 +0000 2022感想を大勢の方に呼んで頂けているようで感謝に堪えません。
私自身の感想における論拠が欠漏していましたので
真に勝手ながら改めて記します。
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 08:27:29 +0000 2022私は作品の鑑賞にあたって、一切の事前、事後の情報を組み入れることはしません。
作品の評価は作品内における要素でのみ評価を決定するべきと思っております。
従って、作品以外の情報は可能な限り追わないようにしています。
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 08:32:12 +0000 2022事前、または事後の情報を認知している場合
重要な伏線を初視聴当初から認識してしまう
または情報を意識しすぎて作品に集中が出来ない
といったことが起こりうるからです。
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 08:34:24 +0000 2022また、作品内で完結するべきと述べた通り、
設定資料などで作品の根本的設定が提示されていたとしても、
評価に組み入れないものとしています。
前述の通り、作品のみでの評価をするべきと私は思っております。
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 08:37:07 +0000 2022要約しますと
１．作品内に提示された情報のみを対象にし
２．作品外の情報を参考にしない
３．情報が後出しても感想及び評価の参考にしない
以上になります。
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 08:53:28 +0000 2022では、先日のけものフレンズ２の感想についての続きを
技術、描写、背景においての稚拙な面は数が多く、
量だけで明日までの量と思われるので今回は省略します。
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 10:14:25 +0000 2022１話１話の構成に関しては、数話を除いて
作中の状況の進展、伏線、前作からの回収が見受けられなかった為、感想としても全く良くないものとします
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 10:17:22 +0000 2022問題となる数話は、仔細に述べるとこれもかなりの文章量になり、簡潔さが失われるので要点だけを述べます。
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 10:19:11 +0000 2022まず、問題が起きている話数では
世界観を考慮せず、テンプレートを当て嵌めた故の問題が起きているのが見受けられました。
人類が撤退しており、人間が帰ってくる見込みが無い
そう視聴者が理解していることが欠如しています
その為、先に述べたような「根本的な解決が出来ていない」が顕著です
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 10:23:01 +0000 2022達成不可能な目的が提示され、対象者の妥協という形で解決されたように見せるのは、
視聴者にとってストレスになりますが、それを更に加速させる問題があり、より不快感を抱かせる構成になってしまいました
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 10:26:18 +0000 2022そのシナリオを書いた作者は、恐らく問題の対象者を悪役として描きたかったのでしょうが、
しかしそこに至る過程が日常的にも見る、
つまり誰でもニュース等で見たことがある要素でした。
これを見て、放置された動物、捨てられた生き物を連想しない人は少ないでしょう。
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 10:28:41 +0000 2022現実にも存在し得る問題を扱うのは悪いことではないのですが、解決方法が対象者の自己完結になっており、
放置された動物に待機命令を出すのと同じことになっています。
視聴者には、恐らく目的は達成出来ないという予想を立てさせながら
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 10:32:14 +0000 2022しかも、どういった意図なのか悪役として描いた対象者と主要人物のやり取りが険悪なものではなく、
問題行動と思しいものが描かれていないので、視聴した際には逆に好印象を抱く可能性が高いです
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 10:37:07 +0000 2022それらの結果が相乗し、主役らへの悪印象となりうるのは想像に難くないのですが、
作者の展開への意図が見えてこず曖昧模糊な印象を受けました。
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 10:38:17 +0000 2022本来、というべき形があるのなら、
人を待ち続ける対象者を人のいる場所へ連れて行く
というギリギリの解決法があるのですが、
作中ではそれが否定されており、自ら解決策をふさいでいました
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 10:44:48 +0000 2022「解決する能力が無い」は創作においては全く悪いことではありません。
しかし、主要人物達は学ぶ状況がなく、活かす状況がなく、
積み上げたものが存在しない故にこうなっているのです。
他の人物の協力性があまり無いというのも遠因となっています。尤も、この作品のほぼ全体がそうなのですが
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 10:53:19 +0000 2022協力性が無い、というのは１話目からそうなのですが
これに関しては描写の失敗から始まっています。
進路に対して旗を横切らせて立ち往生させる
笛を吹いて注視させる、といった強制を連想させる描写から始まっています。
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 10:58:02 +0000 2022これは動作に受ける印象を考慮しなかった結果です
旗自体が強制を連想させる使われ方をしており、
笛も同様です。これがもし危険物に触れようとした
等の理由でだったら、理解が出来るのですが、
移動の最中に唐突に行われていて、強行的な空気になっています。
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 11:01:16 +0000 2022世界観の説明である１話目でこのような描写があると
後続する人物たちにもそのような気質がある可能性が常に宿ってしまいます。
前作にはその要素はほぼ無かったのを考えると、
なおの事この強制が際立ちます
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 11:04:20 +0000 2022以上、要略したものを更に要略したものです。
原文は非常に長くなりました。ご理解ください。
総評に移ります
#けものフレンズ２
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 11:11:31 +0000 2022けものフレンズ２の総評ですが、
典型的な二作目の失敗作でありながら、
初心者及び年配者、熟練者の陥りがちな過ちを内包した
全ての創作への反面教師かつ商業的作品展開の失敗例であり、創作授業で取り扱うのに適した作品
といったように感じました。
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 11:16:45 +0000 2022描写失敗例の１つ１つを鑑みても
初心者、上級者ともにやりがちなミスをここまでの量抱え込むのは貴重でしょう。
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 11:18:28 +0000 2022失敗例をリスト化し、文体に収めるという作業をしていたのですが、久々に仕事で取り扱うのと同じかそれ以上になりました。
今回は量が多すぎる為、主要部分のみです。
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 11:20:26 +0000 2022ここまで私の、感想、批評に付き合って頂き、
感謝の念が尽きません。
次回の批評は既に検討済みですのでしばしお待ちを
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 11:33:35 +0000 2022最後に、私は感想を述べる場合はどのアニメでも３回から４回、必要ならそれ以上は見ています。
今回も両作品を並列に視聴し、問題点を精査したうえで行いました。
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 11:36:57 +0000 2022大事なことを忘れていました。
本来はけものフレンズ１期の感想、批評をする予定でしたが
２期の批評に終始してしまっていました。
高い質の低さを解読し、明文化に注力し過ぎ、
失念していました。
まず１期の感想を全て書き終えてからにします。
行動が二転もして申し訳ありません。
— ダーイゴロウ (@ruOinAtXjE3UfR5)Tue Jun 07 15:16:25 +0000 2022